プラスメッセージって何?LINEとの違いやメリットを比較してみた

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普段私たちが家族や友人など様々な人と連絡を取る上で欠かせないツールとなっている『メッセージアプリ』。

なかでも最近注目されているアプリのひとつに、NTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの大手携帯電話会社3社が共同で2018年5月から提供を始めた【+メッセージ】と呼ばれるものがある。

これまでも電話番号のみでメッセージの送受信ができる『SMS』、いわゆるショートメールのサービスがあった。

しかし…

  • 文字テキストしか送受信ができない
  • やり取りできる文字数が少ない
  • メッセージを送信するのに別途料金が発生する

など、何かと不便な点が多かった。

そこで登場したのが、SMSの進化版との呼び声もある『プラスメッセージ』だ。

本記事では、プラスメッセージとは一体どのような機能を持ちあわせたSMSなのか、そして絶対的なライバルになるであろう『LINE』との違いについても解説していきたいと思う。

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そもそもプラスメッセージとは?

既に先述したが、改めてプラスメッセージとは、大手携帯キャリア3社が提供しているメッセージアプリのこと。

相手の電話番号が分かればメッセージの送受信が可能で、やり取りできる最大文字数が1通あたり全角2,730文字と、従来のショートメールに比べると大幅に拡大。

さらに、写真や動画、音楽ファイルなどを添付して送ることができるほか、グループを作って複数人でメッセージをやりとりできるなど、従来のショートメッセージには無かった機能が追加。

スタンプ機能が使えたり、未読・既読の確認もできる。

月額料金はもちろん無料。基本的にパケット通信料のみで利用が可能となっている。

プラスメッセージはLINEと使い方が全く同じ?違いはどこにあるのか

…あれ?これってもしかして、あの某有名アプリにそっくりじゃないか?

そう、あなたはすでにお気付きのことと思うが、このプラスメッセージ、無料通信アプリの代表格『LINE』に似通っている部分が多くあるのだ。

スタンプや画像が送れるとか、グループで会話できるとか、ラインとほぼ一緒じゃないか!

と、筆者もそう思ってしまったのだが。

では、プラスメッセージとLINEの違いはいったいどこにあるのか、それぞれ比較してみたいと思う。

アカウント・ユーザーIDの登録方法

LINEはアカウントを新規登録する際に、電話番号の認証や、メールアドレス・パスワードの設定が必要となる場合がある。

一方、プラスメッセージは電話番号のみで、アカウントを作成したりユーザーIDやパスワードなどの登録・設定は不要。

専用アプリをダウンロードしたのち、簡単な初期設定を済ませばすぐに利用ができる。

文字数制限の違い

LINEで送受信できる文字数の上限は、メッセージ1通につき10,000文字までと言われている。

プラスメッセージは冒頭でも説明した通り、1回で最大2,730文字まで送信可能となっているので、文字数制限に関しては、LINEの方に軍配が上がる形となりそうだ。

プラスメッセージを実際に使って分かったメリット&デメリット

上記の点以外は『LINE』とほぼ遜色がないように思える『+メッセージ』だが、実際にダウンロードして使い勝手を確かめてみたところ、プラスメッセージに潜むメリット・デメリットが見えてきた。

プラスメッセージのデメリットは?

では先に、ここはちょっと微妙だな…と感じるようなデメリットについて見ていくことにしよう。

①無料通話機能が無い

LINEには『音声通話』『ビデオ通話』が無料でできる機能が備わっているが、 プラスメッセージアプリは、この2つの機能は今のところ無い。

そりゃそうか。

これに無料通話機能を実装してしまったら、従来の通話定額プランなどが必要なくなってしまうから。

携帯電話各社の利益が減ってしまっては元も子もないだろう。

②格安スマホでは使えない → 格安SIMで利用可能に!

わざわざ言うまでもないかもしれないが、プラスメッセージは携帯大手3社が提供しているサービスの為、3大キャリアいずれかの携帯電話でないと利用が出来ない。

つまりその他の携帯会社のスマホなどとは、メッセージの送受信ができないということになる。

今まさに利用者が急増している格安スマホユーザーとのやり取りが容易にできないというのは、地味に痛手かも…

と、思っていたら、ここで朗報!

2021年以降、大手3キャリアが提供する格安SIMで、順次プラスメッセージの利用が可能となった。

◎NTTドコモ…ahamo・ドコモ回線のMVNOで利用可能。
◎au…UQモバイル・povo・au回線のMVNOで利用可能。
◎ソフトバンク…Y!mobile・LINEMO・ソフトバンク回線のMVNOで利用可能。

こうして対応キャリアが随時拡大していくのは、ユーザーとしては嬉しい限りだ。

プラスメッセージのメリットは?

では次に、プラスメッセージの良いところを挙げてみよう。

①既読表示の設定が細かくて分かりやすい

メッセージアプリの特徴的な点といえば、未読・既読が確認できるところ。

相手がメッセージを読んだかどうかが一発で分かるようになっている。

LINEは「既読」という文字が表示されるが、プラスメッセージはチェックマーク✅が表示される。

しかもその「レ点」の表示パターンが実に細かいのだ。

  • メッセージが相手側に未達および未読の状態…アイコン表示なし
  • メッセージが相手側に届いているが未読の状態…グレーのチェックマークが1つ
  • メッセージが相手側に届いていて既読になった状態…青色のチェックマークが2つ✔✔

また、グループメッセージの場合は以下のような表示になる。

  • メッセージが送信先に届いている状態…グレーのチェックマーク✔…
  • メッセージが送信先に届いていて全員が既読になった状態…青色のチェックマークが2つ✔✔

さらに、この既読の表示はオンオフの設定が可能となっており、メッセージを読んだかどうかを相手に知られたくない時は、既読表示機能をオフにすることができる。

LINEでよく勃発している『既読無視』『未読スルー』問題も、これならば解決できるかも?

②無料スタンプが充実している

メッセージアプリの代表的な機能でもある『スタンプ』。

プラスメッセージでもスタンプ機能があらかじめ備わっているが、なかでも充実しているのは『無料』で利用できるスタンプだ。

LINEはどちらかというと無料スタンプよりも有料のスタンプの方が種類が豊富な印象があるが、プラスメッセージのスタンプは基本的に無料のものがほとんど。

 

期間限定のレアなスタンプやアニメーションスタンプなど、無料スタンプだけでも500種類以上もあるというから驚きだ!

逆に有料のスタンプは今のところ見当たらなかったが、今後またラインナップが増えていく可能性もありそうなので、ぜひチェックしてみてほしい。

プラスメッセージの今後の行方は?

ここまで、プラスメッセージの概要と、LINEとの違いについて解説してきた。

上記の他にも、

  • 連絡先に登録していない相手からのメッセージをフィルタリングし、電話帳に登録済みの人のメッセージと別画面で管理できる
  • 迷惑メールや悪質なユーザーをブロックできる
  • 機種変更時などのデータ移行の際に役立つバックアップ・復元機能あり

などなど、無料のメッセージアプリとしては十分すぎるスペックを備えているプラスメッセージ。

2021年7月には、ユーザー数が2,500万人を突破するなど、徐々にではあるが認知度や普及率を伸ばしている。

現在は有名企業や行政機関などの公式アカウントが続々と追加され、個人と企業間のやり取りが可能に。

ゆくゆくは、銀行口座の住所変更等の各種手続きも出来るようになる見通しとのこと。

個人情報をメッセージ画面上で取り扱うことになるので、安全性が気になるところではあるが、セキュリティ対策やプライバシーへの配慮がしっかりとなされれば、より利便性の向上が期待できるだろう。

携帯電話会社の三巨頭が展開するアプリだからこそ実現できる独自のサービスを、これからどんどん提供していってほしいと、ドコモユーザーの私は切に願っている。

プラスメッセージについてもっと詳しく知りたい方へ

プラスメッセージの詳細や利用方法については、携帯キャリア各社のホームページでご確認を。

【NTTdocomo】

+メッセージ(プラスメッセージ) | サービス・機能 | NTTドコモ
電話番号だけで、携帯3社のお客さま間で長文メッセージや写真、動画の送受信ができるメッセージサービス「+メッセージ(プラスメッセージ)」をご紹介します。

【au(KDDI)】

+メッセージ(プラスメッセージ) | サービス・機能 | au
2018年5月よりサービス開始したプラスメッセージのページ。SMS(Cメール)がより楽しく便利に進化。これまでのSMSとEメールのいいとこどり!特長、ご利用方法をご紹介します。 auのスマートフォン(スマホ)・携帯電話のメッセージサービスの情報です。

【SoftBank】

+メッセージ(プラスメッセージ) | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
携帯電話会社を問わず、電話番号だけでチャット形式のやりとりができるメッセージングアプリケーション「+メッセージ(プラスメッセージ)」をご案内します。
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