日本の和スイーツの代表格である『ぜんざい』そして『おしるこ』。
お正月明けの鏡開きの際には、お鏡餅をぜんざいなどにして頂くご家庭も多いのではないだろうか。
ぜんざいに使われる小豆には魔除けの意味合いがあり、厄を落としたり邪気をはらうともいわれているので、年神様のパワーが宿るお鏡餅と小豆のコラボは最強というわけだ。
ところでこのぜんざいとおしるこ、ビジュアルから何からとても似通っているが、もし両者の違いを説明せよ!と言われたら、何と答えるだろうか?
ぜんざいとおしるこは地域によって違う?
私はどちらかというと西日本寄りの人間なので、ぜんざいは粒あん、おしるこはこしあんで作られているものという単純な認識でいたのだが…
その定義は地域によって随分と変わってくるのだそう。
関西の場合は使用する餡子の種類によって区別されるのだが(ぜんざいは粒あん、お汁粉はこしあん)関東の方では、『汁気があるか無いか』で区別されるのだそう。
汁気がある方がおしるこで、汁気がないほうをぜんざいと呼ぶらしい。
つまり、使われている餡子によって呼び方が変わるわけではないので、粒あんだろうがこしあんだろうが関係ないってことだ。
そんな違いがあったとは!と、このとき私は軽く衝撃を受けた。
汁気のないぜんざいというものを、今までに食べたことが無かったから。
てか、それってあんころ餅の餡子増し増しバージョンじゃないの?とも思ったり…(それとは違うよな、きっと。)
同じ呼び名の食べ物でも、ここまで地域性の違いがあるとは驚きだったな。
関東のぜんざいもぜひ食べてみたくなった。
カロリーが低いのはどっち?
ぜんざいとおしるこの違いが分かったところで、次に気になるのは、それぞれのカロリーはどれぐらいあるのか、ではないだろうか。
私も気になったので調べてみることにした。
健康管理サポートサイト『イートスマート』のカロリー情報を参考に比較してみると…
◎ぜんざい1杯分のカロリー…約373kcal
【カロリー】「ぜんざい」の栄養バランス(2018/11/29調べ)
◎お汁粉1杯分のカロリー…約403kcal
【カロリー】「しるこ」の栄養バランス(2018/11/29調べ)
ぜんざいよりもおしるこのほうが、若干カロリーが高めのよう。
ぜんざいには小豆がゴロっと入ってて食べ応えもあるので、カロリーも何となく高そうなイメージがあったけれど、これはちょっと意外だった。
おしるこの方が砂糖が使われている量が多く、より甘めに作られている傾向にあるから、カロリーもそれに比例して上がっていくようだ。
お餅のカロリーは意外に低かった
最近は缶やレトルトパウチに入ったおしるこなども普通に出回っていて、それらにはお餅が入っていなかったりもするが、一般的なぜんざいやお汁粉には、お餅がセットでついてくるもの。
先ほど紹介したぜんざいとおしるこのカロリーは、お餅が入っている数が1個分の場合を示しているそうで、当然ながらお餅の数が増えればそれだけカロリーも上がるということになる。
気になるお餅1個当たりのカロリーはというと、切り餅の場合は約120kcal、丸餅だと約80kcalが標準値。
そうなると、お餅が2個以上入ったおしるこやぜんざいの総カロリーは、下手すると500kcal近くになっちゃうこともあるってことだ。
お餅1個ぐらいならそこまでカロリーは高くならないのかもしれないが、やっぱりお餅って美味しいから、ついつい油断して個数をたくさん食べてしまいがちなので気を付けないと!
くれぐれも食べすぎには気を付けて、甘いおしるこやぜんざいを堪能していきたい。